kTsuru's diary 家づくりのはじめに必ず読んで下さい

一級建築士が教える本当のこと

土地(佇まい)

f:id:kTsuru:20191117092000j:plain
いつも読んで下さり、嬉しいです。
今回は皆さんも
周辺の地域も
調和がとれて
幸せな暮しができる
お話です。

鎌倉とか
奈良とか
高山とか
落ち着いた
地域の暮しが大事に残っている
ところがありますよね。

新しく開発された住宅街にはない、
継続された歴史の空気感を
私はかんじます。

建物もお庭も道も。

まっすぐな道は余りなく、
ところどころにお地蔵様があって、

建物も古いのも新しいのも
混雑しているのに
調和がとれていて。
塀からは、

みかんが実った枝がちょこちょこって
はみ出たりして。

少し、地域の方の漏れた生活音も
聞こえたりして。

散策すると
心がなごんで、
街を美しく感じられます。

私を含めて、住宅建築の従事者、
がこれらを、大事にしてこなかったため

新しい開発された住宅街は
新しい世代は入ってこない、
老人ばかりの寂しいものに
なりがちです。

地域の暮しを大事にしているところの
キーワードは
「佇まい(たたずまい)」
です。

それを支えて下さったのは
地域の建物や庭や道を作ってくれた
職人さんの技術継承だと思います。



せっかく土地を購入するなら
次の世代も魅力的な地域にしていきたいですね。

意匠も地域の職人さんに
協力頂き、
暮しも地域に溶け込むように
意識をもつのが
必要です。

特に暮しに特化してお話すると、
古い地域に移ると
地域の方に干渉されがちです。
付き合いも少々面倒なときもあります。
私も経験があります。

でも
子育てするようになって
地域の方に助けてもらうことが
多く、今さらですが
私も意識が変わってきました。
イベントがある時は
参加しています。


新しい住宅街はそういったことは
余りなく、同じ世代が多く
みんな新参者同士
仲良く暮らせて
いいところです。

その場合は、
そのコミュニティだけで孤立せず
周りの地域に溶け込む努力をして
いけば良いと思います。

時間かかりますが、
周辺地域と調和がとれる、
佇まいが
自然と形成できる
はずです。

ちょこっとちょこっと
文化が混ざっていくので。


お互いに尊重して暮らしていければ
素敵ですよね。

皆さんが長~く幸せに暮していけるのを
心より祈っています。