kTsuru's diary 家づくりのはじめに必ず読んで下さい

一級建築士が教える本当のこと

建築(構造材)

f:id:kTsuru:20190630134838j:plain


このブログにお越しくださり感謝いたします。

大体、週一ペースで記事を追加できている感じです。

いろいろ本音でお伝えしたいことがあるので

嬉しく記事を作成できています。

読んでくださりありがとうございます。

 

今まで土地や業者について書いてきました。

次は?というと構造材かな・・・っと思います。

 

木造がいいのか、軽量鉄骨がいいのか、RC(コンクリート)がいいのか・・・。

 

実際私は、木造の住宅を設計しながら、現在はRCの住宅に住んでいます。

RCの中古住宅をリフォームして住んでいますが

30年以上たったコンクリートの壁はまだまだ綺麗で健在です。

 

RCは施工に一番費用がかかります。

解体時も一番費用がかかります。

コンクリート打設時の技術によって長持ちするかどうか

決まってしまうので、技術力がある

施工会社を選ぶことが大事です。

 

あと、

タイルや塗装を施した仕上げをおすすめします。

湿気の多い日本では、打ちっぱなしコンクリートだと、藻のような

汚れがでてしまいます。

でも、シロアリの心配もなく、本当に長持ちします

 

 

木のぬくもりを感じたいのであれば、内装で木を使えばよいのであって、

構造材で木を使ってなくても良いかと正直思います。

 

 

軽量鉄骨は広い空間をとりやすいので

LDKを広くしたい方にお勧めです。

ただ、湿気の多い日本において

使い続けるのは覚悟が必要です。

錆(さび)との付き合いが続きます。

どんなにハウスメーカーが対応策をしていても

所詮、鉄は錆が出ます。

しかも構造材は壁の中に隠れているので

塗装などのメンテナンスができません・・・・

 

木は湿気の多い日本に適している材料だとおもいます。

しかも加工も容易で、安価です。

また増改築も柔軟にできます。

ただ、シロアリとの付き合いがあります。

土台、柱、梁などの主要部材には

シロアリ対応の液体を加圧注入した材にしてもらえると

安心です。

中古の住宅で浴室の土台がシロアリ被害にあっているのを

何度か目にしました。でも加圧注入された部材だと、大丈夫でした。

 

 

 

海外の住宅はその土地でとれる材料で建物が出来ています。石や木や土など、

考えてみると当たり前ですが・・・

でも、軽量鉄骨の住宅があるのはどうも日本ぐらいのようです。

戦争が終わり、鉄の需要がなくなってきた製造会社が

鉄の需要を確保するために住宅分野に手を広げた為、

日本では軽量鉄骨の住宅があるようです。

 

一般的におすすめなのが

予算的に考えると、木で主要構造材を加圧注入にしたのが

一番妥当かと感じています。

実際私の周りの住宅はほとんど木造です。

あと、木を長持ちさせるため、

壁は通気工法にして

木が呼吸できる状態にしてあげてください。

確実に長持ちします。